ギメルリング
中世ヨーロッパ時代からある(説によると古代から基本形はあったみたい)リングの名前。
2つ、3つなどが組み合わさって1つのリングとして成り立つ。
ギメルという言葉は双子という意味があるので結合や一体などを表すものだそうな。
中でもこのタイプはその見た目から天球儀リングとも言われている。
今回は婚約指輪と結婚指輪の両方をご依頼いただいた。
ご夫婦に婚約指輪としてギメルリングを作りませんか?と提案したところ
気に入っていただけたので実現することができた。
真理を空想するために星を眺めるなんて意味がない。
海と天、今と永遠が交わる点に
ただ自分が生きているという実感が
あればそれで十分なのだ。
天球儀リングなんで壮大にいきましょう。
ということで、
海 MARIN
天 ASTRA
今 NUNC
永遠 AEON
この4つのラテン語を指輪に彫り、シャイで秘めたものを持っている奥様のように
内側にダイヤモンドのシークレットストーンを入れた。
結婚指輪は、天球儀リングが具体的なデザインになるので、
それと対比させるように抽象的で流動的なものに。
打ち合わせの際、3人で喋った後の心地良さがちょうどいいお湯に長風呂した感じがして、
これをベースに指輪をカタチにしようと思い、あたたかな水の流れをイメージしながら作らせてもらった。
4つのラテン語の頭文字を
並べるとMANAと言う言葉になる。
偶然にもMANA(マナ)は、太平洋の島嶼で見られる原始的な宗教において、
神秘的な力の源とされる概念である。
人や物などに付着して特別な力を与えるとされるもの、らしい。
末永くお幸せにー
Engagement ring / K18YG,diamond
Wedding ring / Pt900
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