

ギメルリング
中世ヨーロッパ時代からある(説によると古代から基本形はあったみたい)リングの名前。 2つ、3つなどが組み合わさって1つのリングとして成り立つ。 ギメルという言葉は双子という意味があるので結合や一体などを表すものだそうな。 中でもこのタイプはその見た目から天球儀リングとも言われている。 今回は婚約指輪と結婚指輪の両方をご依頼いただいた。 ご夫婦に婚約指輪としてギメルリングを作りませんか?と提案したところ 気に入っていただけたので実現することができた。 真理を空想するために星を眺めるなんて意味がない。 海と天、今と永遠が交わる点に ただ自分が生きているという実感が あればそれで十分なのだ。 天球儀リングなんで壮大にいきましょう。 ということで、 海 MARIN 天 ASTRA 今 NUNC 永遠 AEON この4つのラテン語を指輪に彫り、シャイで秘めたものを持っている奥様のように 内側にダイヤモンドのシークレットストーンを入れた。 結婚指輪は、天球儀リングが具体的なデザインになるので、 それと対比させるように抽象的で流動的なものに。 打ち合わせ


ミモザと燕
学生時分、和食屋でアルバイトをしてた時に 板前さんからある事を教わりました。 「旬の食材はな、走り、旬、名残りの三段階あってな、 ほんで旬の食材と旬の食材を合わせた料理を”出会いもの” 言うねん」と。 一つの器の中で本来出会うはずがない食材達が出会う。 ぶっきらぼうな顔してこのおっちゃん ロマンティックなこと言うな〜と感心した。 今回のご依頼は春をテーマにとのことでしたので、 個人的に大好きなミモザと燕をモチーフにしました。 ミモザの花言葉には秘めた愛、豊かな感受性、友情などと 言う意味があるそうです。 そしてツバメも昔から幸運を運んでくると 言われている縁起の良い鳥です。 そんな2つの”出会いもの”を組み合わせて 一つの指輪にデザインを施しました。 食材に走り(始め)、旬(最盛期)、名残り(終わり)が あるように人生が終わるまで旬で在り続けるような 指輪になれば嬉しいです。 末永くお幸せにー K18White gold