

touch
リハビリテーションに携わるお仕事をされている おふたりからのご依頼。 リハビリを必要とする患者さんと向き合う姿勢や 考え方がとても勉強になった。 その方が出来ないことよりも出来ることに 目を向けてもらうようにアシストとケアをする。 自分にも他人にもいえる考え方に感心した。 触れてつながって分かち合う。 患者さんとのつながりであれ 恋人とのつながりであれ 動物とのつながりであれ いつもやわらかなファーストタッチから始まる。 そんなキーワードをもとに結婚指輪をつくりました。 触れられると心が落ちついたり 痛いのがとんでったり 言葉の通じないE.T.と仲良くなれたり ちゃんとハンドパワーってあるんやろうな。 末永くお幸せにー! Pt950


太陽王子と月の王女
今回の結婚指輪のご依頼は作家のおふたりから。 ふたりは双子だと思った。 もともと一個だった心臓を右と左で分けたようなふたり。 タイトルの太陽王子と月の王女の意味は、 ギリシャ神話に登場するアポロン(太陽の男神)と アルテミス(月の女神)のことで、2人は双子の神様だそうな。 綿毛の時はゆらゆらと空を飛べたいたのに芽が出て根を張り大きくなると 自由でなくなってしまう様に子供の頃に見えていた世界を大人になるにつれて忘れてしまう。 ふたりの作るものは今慌ただしく生きている世界と並行して 見えなくなってしまった世界がちゃんと存在してることを 思い出させてくれる。 子供の頃に見えていた世界とか、感じてた手触りや匂いを いまだに大事に持ってるからそこに物語性があって人に 響くんだろうな。 おふたりには死ぬまで作り続けて欲しいと心の底からおもう。 素材はK20イエローゴールドとプラチナ950。 ふたつとも一般的なものよりすこーし柔らかい地金で 作ることで長年使っていくといい感じに表面が傷ついてきて それが顔のシワになって指輪も同じように歳を重ねていき、 太陽王子


音の色
ギリシャ神話十ニ神 十二星座 キリスト十ニ使徒 仏教十ニ因縁 ... 長い歴史の中で「十ニ」という数字が僕らの中に 深く根付いているのは、月は一年で地球の周りを12周し 地球は太陽の周りを12ヶ月かけて一周するように 12という数字で世界をまとめあげたからだろう。 色々と思考を巡らせた先人達にとって人間界を超えた神話の 世界と十ニという数字はとても相性が良かったのだ。 あらゆる音楽は12コの音の組み合わせで出来ている。 これは偶然か必然か... 僕らが心地いいと感じる音の組み合わせ また不快と感じる音の組み合わせ 場所や文化は違うのに誰に教わるわけでもなく 僕らの中にちゃんとその感覚がそなわっていると 思うと古代神話以上にロマンティックなことのように思える。 今回は音楽をされている方からのご依頼だったので 結婚指輪の素材は配合を少しずつ変えた12種類のゴールドを使い 12コの音を表しました。長い長い人生、おふたりにしか叶える ことのできない音色を奏でてほしい。そんな意味を込めて。 願わくば音楽の才能が一つでいいから欲しいものだ... おぉ、ゼウス


CHIENOWA
今回ご依頼下さったご夫婦は先日の Siboraで開催した個展に来てくださり直接打ち合わせすることができた。 こんな時世でなかなか打ち合わせが難しいのでタイミングがよかった。 店に入り、今回新しくシリーズ化したCHIENOWAシリーズを見るやいなや「コレがいいです!!!」と。 結婚指輪として知恵の輪シリーズを作ることを想定しておりませんでしたが確かにアリっす!!となり、即決。 この噛み合ってるようで噛みあわない感じが僕達らしくてめっちゃ気に入りましたと言ってくださり、納得。 おそらく過去最速の打ち合わせ。笑 2つのパーツを違う素材に変えてよりお二人らしく仕上がりました。 末永くお幸せにー! K18YG,Silver950