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鏨触

  • 執筆者の写真: 彰太 三野
    彰太 三野
  • 2022年7月22日
  • 読了時間: 2分



おふたりの良いところ。

働き者の手をしてるところ。

美容師という仕事を楽しんでるところ。

違うことは違うと言ってくれるところ。

カメラを向けるとすぐポーズをとってくれるところ。

チーム名をカメーズと名付けてくれたところ。


カメを数匹飼ってらっしゃるのでカメーズ。

タートルズじゃないんだとふと頭をよぎったが

確かにカメーズの方がストレートでいい。


ふたつとも六角形をベースにデザインを考えた。

シャープなものと流線的なものの対照的なデザインだけど

素材と仕上げを揃える事でゆるやかに共通点をつくる。

どこまで共通させないかをさぐるのは結構楽しい。


表面は象嵌(ぞうがん)という技法を用いた。

鏨(タガネ)と呼ばれる先の尖った鉄の棒で

一打一打溝を切っていくやり方。


今回、鏨を使い仕上げをして思いついたのだが、

書や絵画で筆使いによって生じたリズムや強弱などの

ニュアンスのことを筆触(ひっしょく)と言う。

それなら金属表現において鏨を用いた表面仕上げのことを

鏨触(ざんしょく)と呼んでもいいんじゃないかと思い

今回から勝手にそう呼ぶことにした。


筆触という言葉すら聞きなれないと思うのに

鏨触なんてなっかなか定着しないと思うし

結婚指輪はひとつひとつオリジナルで作れるんですよ

というイメージもまだまだ広まっていない。

ブランドはブランドで良いところもあるけど

一点物の指輪を作る作家やデザイナーも良い。

せめて指輪を選ぶ時に同じくらい選択肢として

並ぶくらいにはなりたい。


知ってもらうにはまだまだ時間がかかる。

だから歩みは遅くてもカメのように

一歩一歩やっていこうと思う。


末永くお幸せにー!



Pt950,純銀





 
 
 

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